野球のユニフォーム等の泥汚れをキレイにすることについて

部活やスポーツクラブなどで野球をすると、どうしても泥汚れがついてしまいます。
汚れが酷いほど一生懸命頑張っている証なのですが、その後の洗濯のことを考えると億劫になってしまう…と思ったことありませんか?
洗濯機で洗濯するだけではほとんど落ちない、しつこい泥汚れ。お困りの方もとても多いと思います。
できれば毎日真っ白なユニフォームを着て、部活やスポーツクラブで頑張ってもらいたいですよね。
洗濯が難しい泥汚れですが、洗濯の悩みが解決できればいいなと思います。

頑固なユニフォームの泥汚れについて

ユニフォームにたくさんの泥が付いている場合、今まではどんな方法で洗濯をしていたでしょうか。

よく見られる洗濯方法は、まず洗濯板の上に洗濯物を乗せて、水でゴシゴシこすって大まかに泥を落としてから、漂白剤にしばらく浸けて、強力な洗剤を使って洗濯機で回して…でも洗濯機から取り出してみたら、泥が薄く茶色に残っていて全然汚れが落ちていない!なんて経験はありませんか?
手が痛くなるし、時間はかかるし、冬場は水が冷たいし…。
どんなに頑張って洗濯をしても、汚れが落ちていなかったらガッカリですよね。
さらに、野球をして汚れる部分はたいてい毎回同じなので、洗濯をするたびにゴシゴシこすっていたら、決まった部分の生地だけボロボロになってしまいます。

しかし、「泥汚れ」の特徴や特性を知って、今までの洗濯方法を変えれば、その悩みから解放されるかもしれません。
どのようにしたら、しつこい泥汚れが綺麗に落とせるのでしょうか?

汚れの種類

ユニフォームについてしまったしつこい茶色の汚れ。
これを落とそうとしたときに、一番最初に思い浮かぶのが、プールのにおいを想像する、塩素系漂白剤かもしれません。
しかし、漂白剤は泥汚れには効果がないのです。
なぜでしょうか?

汚れに種類があるということはご存知ですか?
その汚れの種類によって、洗濯の方法が変わるのです。

・水溶性の汚れ(汗や塩分、ジュースなど)
水に溶ける汚れです。
・油溶性の汚れ(皮脂、化粧品、植物油など)
水には溶けませんが、洗剤で浮かすことができる汚れです。
・不溶性の汚れ(泥、ほこり、墨など)
水に溶けず、質量も重いため、汚れが浮いてきません。

この中で洗剤や水を使って落とせる汚れは、水溶性と油溶性の汚れです。
そもそも泥汚れは水にも溶けないので、水洗いをしても、洗剤や漂白剤で浮かそうとしても、落とすことができないのです。そのため、普通に洗濯機で回すだけでは汚れが落とし切れていないという事態に陥るのです。
さらに汚れを落としきれないまま使っていくと汚れは上塗りされて、最終的に真っ白にすることが不可能になってしまいます。

また、漂白剤は、汚れを落とすというより、色素を分解したり変化させて白くするものです。
ユニフォームが白くならないからといって繰り返し漂白剤を使ってしまうと、繊維まで溶かしてしまう可能性があるので、生地がボロボロになってしまうということも起こりかねません。
さらにそこに再度泥汚れが入り込んでしまうと、弱った繊維の奥の方まで汚れが入ってしまうので、もう二度と真っ白にすることはできなくなってしまいます。

泥汚れの特性

なぜ泥汚れは落ちにくいのでしょうか?
泥汚れは、ユニフォームなどの服の繊維の中に、細かい土や砂などが入り込んでいる状態です。
砂などの小さな粒が繊維と繊維の間に挟まっているので、それを取り出さない限り、泥汚れは落ちないのです。
では、その小さな粒を取り出すにはどのようにするのが一番効果的なのでしょうか?

泥汚れの落とし方(前処理)①

先にも述べたように、泥汚れは、土や砂が繊維の中に入り込んでいる状態なので、洗濯機で汚れを浮かせて落とすことはできません。
洗濯機は、衣類に付着した汗や皮脂などの汚れを落とす目的の方が大きいのです。

まずは、繊維の中に入り込んだ砂などをかき出すことが重要です。
洗濯機に入れる前に、ある程度砂などを取り除いてください。

泥が乾いている場合は濡らさず、泥が湿っている場合は1時間程乾かしてから、布の後ろから叩いたり、ブラシでこすったりなどして大まかな固形物を落としましょう。
この時、ブラシでこする場合は、泥が生地の繊維の中にさらに奥まで入り込んでしまうため、生地に強くこすりつけることはやめましょう。

そしてこの、「乾かすこと」が重要なのです。
「汗で臭うし、汚れたものをすぐに洗わないの!?」と思われるかもしれませんが、水分を飛ばすことは、臭いの発生を抑えることにつながるので、乾いた後はそんなにキツイ臭いではないのです。
乾いた状態であれば、泥が繊維から離れやすくなるので、軽く叩いたり、ブラシなどで掃き出すことによって、後で洗濯をするときが楽になるのです。

泥汚れの落とし方(前処理)②

次に、40℃前後のお湯に浸け、洗濯用石鹸、洗濯ブラシや歯ブラシなどでこすります。モクモクと泡いっぱいによく泡立て、ブラシで数回ササッとこすります。

前処理①でおおまかに泥を落としたら、前処理②は水でしても問題はないのですが、水の温度は洗濯にかなり関係しており、お湯の方が石鹸の効果を発揮しやすくなり、泥汚れも落ちやすくなります。

衣類の素材は、化学繊維が多く使われるようになったため、こすった際の刺激に弱く、綿や麻100%の素材よりも破れやすくなっています。
そのため、ブラシは、毛が柔らかめのもの選んだ方がいいでしょう。
こする際は、生地が傷んでしまうため、力を入れ過ぎたり、ブラシを前後に往復させないようにしましょう。
軽い力で、かき出すように一定方向にブラシを動かすのがコツです。

汚れてから時間が経っている場合や、汚れがしつこい場合は、洗剤液に一晩浸け置きしたり、大きな鍋で煮洗いすると、こすらなくても汚れが落ちるそうです。

洗剤液に浸け置きをすることは、とても効果が出ます。
前処理①をしても繊維の奥に残っているような泥汚れは、たいてい皮脂などの油分にコーティングされてしまっています。そのため、洗剤で周りの皮脂を取り除かなければいけません。

昔は、洗濯板の上に乗せ、汚れの上に直接洗剤を塗って生地同士をゴシゴシこすっていた家庭が多かったように思いますが、現代は洗剤自体の性能が上がっているため、そんなに力づくにゴシゴシこすらなくても汚れは落ちやすくなっています。
こすって真っ白にしたい気持ちは分かりますが、化学の力を信用して、浸け置きした方がユニフォームも長持ちするでしょう。

洗濯前処理のポイント・注意点

①泥汚れは早めに洗うことがポイントです。
ユニフォームには、泥の他、汗や皮脂汚れが一緒に付着しています。
汗や皮脂汚れは、時間が経つと変色して黄ばんでしまうことがあるので、できるだけ早く洗濯することをお勧めします。

②泥で汚れたユニフォームは、そのまま水に浸けておけば汚れが剥がれてきそうな気がしてしまいますが、先にも述べたように、泥は不溶性の汚れのため、洗剤なしのそのままの水だけでは剥がれません。
むしろ逆効果で、土や砂がどんどん繊維の奥に入り込んでしまい、余計に落ちづらくなってしまうのです。
そのため、しっかり乾かして極力泥を取り除くことがポイントです。

③浸け置き洗いをする際の液は、ぬるま湯に規定量の洗剤を溶かしたものです。
水温は、皮脂が溶けやすく、洗剤の効果も発揮しやすい、40~42℃がおススメです。
洗剤は、洗濯用石鹸か、泥汚れ専用洗剤が良く落ちます。

④浸け置き洗いをする際、洗剤の液を作ったら、汚れている部分にしっかり浸透させ、30分~2時間程、汚れがしつこい場合は、時間があれば一晩漬けておくと効果的です。
浸け置きした後、取り出す前に、汚れの部分を軽くつまんでこすりあわせると、繊維から泥が離れ、取り出す時点で綺麗になっている場合もあります。

⑤重曹を利用しても良いです。重曹は、汚れだけでなく臭いも取ってくれますし、値段も安いので便利です。少し日にちが経った泥汚れにも効果があります。
洗剤と重曹を同じ量で合わせ混ぜ、泥汚れの部分に塗り込み、しばらく置いておき、洗濯機に入れてください。

⑥洗濯用石鹸でユニフォームをこする際は、ゴム手袋を使用した方が良いでしょう。
洗濯用石鹸は洗浄力が高いため、素手のまま手洗いしてしまうと、手が荒れてしまう可能性があります。
時間があるのであれば、こするより浸け置きした方が生地にも優しいのでユニフォームも長持ちしますし、時間も有効活用できます。

いよいよ洗濯機に投入!

どうしても時間がなくて、急いで洗濯をしなければいけない!という時もあるかもしれません。
そんな時は、前処理①でできるだけ泥を落としてから、汚れに直接洗剤を塗布して洗濯機に入れます。これだけで、何もせずに洗濯機に入れるよりも汚れが落ちやすく、白くなります。
洗剤が泥を包み込むので、泥は繊維の中まで入っていかず落ちやすくなるのです。
この時、汚れの部分に水をつけると落ちにくくなってしまうため、水には濡らさないように気を付けてください。
他の洗濯物に泥汚れが付くのが気になる場合は、洗剤を直接塗った後、水ですすいでから洗濯機に入れてください。

洗濯機に入れる際のポイント・注意点

①洗濯機に入れる際は、縦型の洗濯機の場合、一番下に入れ、洗濯機の底の部分のパルセーターの上に触れるようにすると最も洗浄力が高いです。
他の衣類も足して、普段通り洗濯して大丈夫です。

②泥で汚れたまま洗濯機に入れてしまうと、洗濯機の底に泥が溜まってしまい、洗濯機が壊れてしまう原因になるので、あらかじめ、なるべく泥を落としてから洗濯機に入れましょう。洗剤の節約にもなります。

③臭いや雑菌もなくすために、液体酵素系漂白剤を一緒に入れても効果的です。
塩素系漂白剤は使わないようにしましょう。

④柔軟剤を、「洗濯機の中で混ざるので一緒に入れてもいいだろう」と、洗剤と同時に入れることはやめたほうがいいようです。
柔軟剤は、プラスイオンが含まれているため、洗剤と一緒に入れてしまうと、洗剤のマイナスイオンと混ざり、中和されてしまいます。
その結果、洗浄効果も柔軟剤の効果も、ともに失われてしまうのです。
柔軟剤を使用するときは、きちんと、洗濯機の柔軟剤専用投入口に注ぐようにしましょう。
柔軟剤を使用すると吸水性が落ちる場合がありますが、水分を吸収しやすいタイプも販売されています。野球をすると必ず汗をかくため、使用する場合は、吸水しやすいタイプを選びましょう。

⑤汚れをしっかり落としたいからといって、洗剤をついつい規定量よりも多く入れてしまう方も多いかもしれません。
しかし、水の量に対して洗剤が溶ける量は決まっているため、洗剤を規定量より多く洗剤を入れてしまうとすすぎの回数も増えてしまいますし、洗剤が生地に残ってかゆみなどの皮膚トラブルがでる可能性があります。
洗濯機にカビが生える原因にもなってしまいます。
規定量とは、最も洗浄力が発揮される量だと考え、守った方がよいでしょう。

⑥洗濯機のタイプはこだわらなくてもよいのですが、ドラム式洗濯機の場合は、水の量が少ないことが多いので、粉末タイプの洗剤だと溶け残る場合があります。そんな時は、前もってぬるま湯で溶かしてから洗剤投入口に入れると溶けやすいです。
洗剤を衣類の上から直接振りかける方法は、洗濯機の種類によってですが、洗剤の能力を十分に発揮できないことがあるため、やめた方がいいかもしれません。

Information